中学校卒業後の進学について

小中学生の年齢では学べる環境が限られますが、中学校卒業後になると選択肢がかなり増えます。この時期までに「人や社会に対する恐怖心」を軽減したり、「自分自身の発達上の特性」に気付けたりすることで、自分に適した学び方を選べるようになると考えます。以下にいくつかの選択肢を書きましたので参考にしてください。


・全日制高校に進学する

朝から夕方まで通う、いわゆる一般的な学校です。進学のタイミングで学校に通えるようになる子は意外と多いですが、不登校に寛容かどうかや、自分の興味関心に合っているか、学習についていけるか、校風は大丈夫かなど、十分に検討して選択しないと、入学してから辛くなることもあります。   


・通信制高校に進学する

中学で「勉強が原因で通えなくなった」という子や、「起立性調節障がい」の子に相性が良いのが通信制高校です。ごく簡単な入試で入学でき、自分のペースで学ぶことができます。不登校経験者が多く、行事などで他の子と会ったときに共感しやすく友達を作りやすいメリットがあります。


・定時制高校に進学する

多くの学校が夜間に授業を行います。以前は卒業まで4年かかりましたが現在は3年で卒業することも可能です。不登校経験者の受け皿になっていると同時に、若い時に高校に行けなかった年長者や全日制を退学になった生徒などもいて、個性豊かなメンバーといえます。全日制と同じく出席や成績も重視されます。


・高卒認定試験を目指す

文部科学省が毎年8月と11月に試験を実施しています。翌春の3月31日までに満16歳以上になり、大学入学資格のない人が受験できます。あまり知られていませんが、試験は教科書程度の優しい問題を、選択式のマークシートで答えるので難しくありません。一度の試験で全科目合格しなくても、一度合格した科目はその後も有効になりますので、「仕事をしながら受験」したり「好きなことをしながら受験」したり、自分のペースで受験できます。参考書で学習、オンライン学習、塾で学習などさまざまな方法で学び、合格を目指すことができます。


・高等専修学校に進学する

「職業や実生活に必要な能力」を育成すること、または「教養」の向上を目的とした学校です。調理、美容、デザイン等専門性の高い分野の技術と知識が学べます。卒業しても高卒資格にはなりませんが、一定の要件を満たした場合には大学入学資格が得られます。詳しくは文部科学省のホームページをご覧ください。


・高等専門学校に進学する

「職業に必要な能力」を育成することを目的とした学校で、5年または5年6カ月の期間学ぶ学校です。工業、商船に関する学科があり、卒業後に大学に編入する場合は3年生に入学できます。一般的に「高専」と呼ばれており、全国で約6万人の生徒が学んでいます。


・特別支援学校高等部に進学する

卒業しても「高卒」資格をとることはできませんが(一部例外あり)、「大学受験資格」を得ることができます。盲・ろう・知的障がい・肢体不自由・病弱のある子供の進学先として、個に応じた教育を行っています。また、高等特別支援学校という高等部単独で設置される学校もあり、一般企業への就職ができる可能性が高い生徒に対して、就労に重点を置いたカリキュラムで教育しています。


・各種学校に進学する

洋裁、料理、福祉など多様な分野の学校や、予備校、自動車学校、珠算などの学校も含まれます。「学校教育に類する教育を行うもので、所定の要件を満たす教育施設」と規定されており、公立のものは都道府県の教育委員会が認可し、私立のものは都道府県知事が認可しています。


以上、少しだけ書きました。詳しくは加盟団体のホームページや、各学校のパンフレットなどを見るとわかりますので、そちらをご覧ください。